アイロニーに関するつぶやき

どっちにしても、俺の純情なんてものはもう死んだあとだけど。

……操、お前が欲しがってるものはもう二度と手に入りゃしねえんだよ。ざまあみろ。

【COAL BLACK ～隘路アイロニー～】

修羅場と言うのは書いて字の如く、修羅のいる場所だ。修羅ってのは鬼のことで、この場では女の怒りがそういうものに当たるんだと思う。

【COAL BLACK ～隘路アイロニー～】

──何もないところを目指そうとするのは、人の性なのかな。

だとしたら、何もかも諦めたつもりになっても、まだ誰かと寄り添いたくなる気持ちに説明がつく気がした。

【COAL BLACK ～隘路アイロニー～】

「……男と女の浮気はな、重みも意味も、何もかも違うものなんだ」

【COAL BLACK ～隘路アイロニー～/結城さん】

恋ってのはただの欲望の詩的表現だと思ってたんだが、こういうふうに作用することもあるらしい。

おかしな話だが、そういうお綺麗な価値観と遭遇できるのなら、年甲斐もなく恋に落ちてみるのも悪くないと思えた。

【COAL BLACK ～隘路アイロニー～】

イライラと性欲って、絶対繋がってる。

【COAL BLACK ～隘路アイロニー～】

一体なんて言ったら俺の気持ちがちゃんと全部伝わるのか、さっぱり判らない。

それでも、身体の中をのたうち回るこの愛しさが、たまらなく痛くて、切なくて。

この娘のためなら、たぶん何を賭けても惜しくない。

【COAL BLACK ～隘路アイロニー～】