ルノワールに関するつぶやき

「多くのことで私の眼を開いてくれたのはフランスでの滞在――そして、ルノワールのような人と知り合ったことである。この時、私は本当に開眼した。知ることも読むことも、個人的な体験をすることも不可能であったファシストの国から来た私にとって、それは衝撃であった」ルキノ・ヴィスコンティ

「ルノワールの『ピクニック』の製作には加わった。この映画では衣裳も担当した。衣裳の数は少なく質素なものだったが、これが映画の衣裳係としての私の最初の作品である」ルキノ・ヴィスコンティ

「ルノワールは私に計り知れない影響を及ぼした。私はいつも先人から学んでいる。自ら創造したものは何もない。あるいは創造したかもしれない——しかし、いつも大きな影響の上でだ。…私に俳優たちと仕事をする方法を教えてくれたのはルノワールだった」ルキノ・ヴィスコンティ

「親愛なる友よ。君の手紙を受け取った。ヴィラ・アドリアーナのローマの遺跡を舞台にしての『トスカ』の撮影のことを想い出す。親愛なるルキノ、私はまだ望みを捨ててはいない。また一緒に仕事ができると信じている。——親愛をこめて」（ジャン・ルノワールからのルキノ宛書簡）